
2018年に日本女子アマ、日本ジュニアの二冠を達成し、昨年のプロテストに一発合格。今季からレギュラーツアーに参戦する吉田優利。2000年度生まれの“プラチナ世代”を代表する選手の一人である吉田に、プロゴルファー・中村修が注目した。
怪我で飛距離が大幅に落ちたときにもスコアをまとめる“ゴルフ力”
吉田優利選手を間近で見たのは渋野日向子選手が初優勝を挙げた「ワールドレディスサロンパスカップ」でした。3日目と最終日を最終組で回り4位タイでフィニッシュしましたが、とくに目についたのはアプローチの上手さです。
光っていたのは、ボールのある状況からどの種類のアプローチを選択するかという状況判断とイメージした通りに打てる技術。強い風が吹く最終日こそ2オーバーとスコアを崩し、優勝争いには加われませんでしたが、日本女子アマ、日本ジュニアのタイトルは伊達じゃないことは十分に示しました。
その印象もあり、2000年度生まれのプラチナ世代のなかで、個人的に非常に注目しているのが吉田選手。そのコーチは、上田桃子、小祝さくらといった女子プロたちを指導する辻村明志プロです。辻村プロは言います。
「ケガで2か月近くクラブを握れない時期があったんです。ケガ明けのラウンドはドライバーは200ヤード、5番アイアンでは150ヤードしか飛ばせなかったのですが、その中で1オーバーで回ってきたのを見て、ゴルフ力の高さを実感しました。そのとき、ゴルフができる喜びを感じた姿は忘れられないですし、ケガをしたことで体を鍛えることもできました。もともと勘のいい子でしたが、勘だけでは“上”では戦えません。ケガをしたことで体作りの重要性もわかってよかったと思います」(辻村)
と、“怪我の功名”があったことを明かしてくれました。見たところ、吉田選手のドライバーの飛距離は平均240ヤードほど。ドライバーが40ヤードも飛ばなければ、使う番手も大きく異なったはずですが、そのなかでしっかりとマネジメントができ、組み立てができるからこその1オーバーなのでしょう。
では、スウィングを見てみましょう。画像Aをごらんください。背筋から頭まで真っすぐと伸びたきれいなアドレスです。そこから手元を体の正面にキープしつつ背中を回すようにテークバックしています。左肩が下がっているように見えますが、アドレス時の前傾角度に対して90度の角度できれいに肩が回っている証拠と言えます。
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February 10, 2020 at 04:32PM
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