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マスターズ延期の衝撃 新型コロナ、祭典吹き飛ばす―男子ゴルフ - 時事通信ニュース

2020年03月14日18時41分

男子ゴルフのメジャー大会、昨年のマスターズ・トーナメントを制したタイガー・ウッズ。会場は大いに沸いたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、延期が決まった=2019年4月14日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事)

男子ゴルフのメジャー大会、昨年のマスターズ・トーナメントを制したタイガー・ウッズ。会場は大いに沸いたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、延期が決まった=2019年4月14日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事)

 世界中で感染が広がり続ける新型コロナウイルスの脅威が、ついに男子ゴルフに及んだ。4月9日開幕予定だったメジャー初戦のマスターズ・トーナメントが延期となり、その前週まで組まれていた米男子ツアーも中止。シーズンが盛り上がりを迎える前に水を差された格好だ。
 事態急変は「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権が開幕した12日。PGAツアーは初日終了後に大会打ち切りと当面の試合の中止を発表。翌13日にはマスターズを開催するオーガスタ・ナショナルGCのリドリー会長が「この状況では適切だと確信している」と延期決定の声明を出した。
 昨春、タイガー・ウッズ(米国)の14年ぶり制覇に沸いたマスターズには、メジャー初優勝に意欲を燃やす松山英樹、日本ツアー2年連続賞金王の今平周吾が出場予定だった。今平は「延期は残念だが、今の状況だと最善の選択だと思う。しっかり調整を続けていきたい」とコメントした。
 東京五輪の週を除けば、米ツアーは8月末のプレーオフ最終戦まで空き週なく試合が組まれている。代替日程は来季2020~21年シーズンに入る9月以降が現実的だが、調整は容易ではない。メジャー歴代最多18勝のジャック・ニクラウス氏(米国)はAFP通信に「今年はマスターズがなくなると思う」と述べ、「ゴルフの祭典」の不開催を覚悟した。
 このまま感染拡大が続けば、5月14日開幕の全米プロ選手権など今後のメジャー開催も危うい。女子ツアーでもメジャー初戦のANAインスピレーションの延期が決定。ゴルフ界は出口の見えないトンネルに入った。(時事)

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March 14, 2020 at 04:51PM
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