日本ハムの宮西尚生投手（34）が5日、オンラインで取材に応じた。今季は自身の持つパ・リーグ記録を更新する13年連続50試合登板を目指しているものの、新型コロナウイルスが大きな壁として立ちはだかっている。無事にシーズンが開幕し、記録更新に届きそうな試合数が組まれた場合には「無理してでも飛ばす」と、貪欲な姿勢で挑むつもりだ。
ルーキーイヤーの2008年シーズンから積み上げてきた「記録」には、強いこだわりがある。13年連続50試合登板へ。宮西は粉骨砕身の決意を明かした。
「記録はね、試合数によりますけど、いける範囲であれば、無理してでも飛ばしていきたいなと思っています」
昨季はオフに左肘の手術を受けたにもかかわらず55試合に登板し、記録を更新。目標としている岩瀬仁紀投手（元中日）が持つ15年連続50試合登板の日本記録に向け、腕を振り続けてきた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が延長され、プロ野球の開幕は依然として見通せない状況が続いている。「万が一、試合数が減ったりして達成できなかったとなれば、それはそれでしゃーないなという風に思っていますし、こればっかりはどうしようもない」。
もどかしい気持ちが続くものの、鉄腕にとって開幕延期はプラスの猶予時間となっている。「キャンプから肘の状態があまり良くなかった。その分時間が取れて、体のケアがしっかりできている」とコンディション調整に充てることができた。無事に球春到来を迎えられた時、ベテラン左腕は記録に向かってアクセル全開でぶっ飛ばす覚悟でいる。（中田和樹）
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