日本女子オープンなど日米通算3勝のプロゴルファー宮里美香(30)が、コロナ禍で奮闘する地元沖縄の医療従事者へ、お弁当の提供を続けている。飲食店と病院を自らつないで実現させた1日40食の感謝の支援。そこには、育ててくれた沖縄への思いがにじむ。
5月中旬、宮里は自費で購入したハンバーグ弁当など約40食を手に、沖縄赤十字病院(那覇市)を訪れた。新型コロナウイルス感染症の治療などを担う医療従事者へ届けるためだ。
日替わりでお弁当を提供
この支援活動は三つの飲食店が日替わりでお昼のお弁当を提供。期間は6月24日までの平日で、全1200食の費用はすべて宮里が負担する。お弁当を食べた職員からは、「美香さん、ありがとう」「1カ月も続けるのはすごい」とのメッセージが寄せられた。
きっかけは宮里の飲み友達で、レストランチェーン店「ジャンボステーキハンズ」を経営する仲本貴博社長の窮状ぶりを感じたことだった。「医療従事者の皆さんも満足に食事を取れていないことも聞いた。両者を助けるために何かできないか」。思いついたのが、病院へのお弁当支援だった。
ハンズのほかに炉端焼きや創作料理の店が宮里の思いに賛同。「ネギ塩鶏炭火焼き弁当」や島豚の角煮が入った「日替わり弁当」などメニューは10を超えた。沖縄赤十字病院で働く看護師の友人に支援を申し出たところ、「ぜひやって欲しい」。宮里は「感謝の思いを伝えたいと、人とのつながりのお陰で支援を実現できた」と話す。
8歳でゴルフを始めた宮里は、19歳の時に米国ツアーでプロデビュー。国内ツアーを飛び越えての異例の挑戦には、地元沖縄の人たちの助けがあった。
ジュニア時代の支援に感謝
決して裕福な家庭ではなかった。プロを目指したジュニア時代、父の友人らが海外への遠征費を出すなど後押ししてくれた。「支えられてきたからこそ、今度は自分が恩返しをと考える。沖縄のために、喜ばせたいという思いは強い」
12年のプロ生活、決していい事ばかりではなかった。09年から主戦場とした米女子ツアーでは1勝と思うような成績は残せず、リオデジャネイロ五輪の出場を逃し、17年には一時休養も経験。国内女子ツアーに本格参戦した2年目の今年、コロナ禍でゴルフ自体ができない状況に追い込まれた。
苦境の中でも30歳は確信する。「ゴルフは感性のスポーツ。支援がいいきっかけとなって、人としての幅が広がれば、それは必ずプレーにも生きるし、強みにもなる。また違った宮里美香のゴルフが見られるんじゃないかとワクワクしている」
国内女子ツアーは25日「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)で開幕予定。宮里は7年ぶりの国内ツアー勝利を今季の目標に掲げた。優勝杯を沖縄に持ち帰り、今度は復活した姿で喜ばせたいと思っている。(榊原一生)
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June 08, 2020 at 09:28AM
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