度重なる試練に耐えた先に、喜びの瞬間が待っていた。2020年甲子園高校野球交流試合に招待された加藤学園(沼津市大岡)ナインが12日、持ち味を存分に発揮して鹿児島城西に勝利。万感の思いを胸に、聖地に校歌を響かせた。
「みんながチームのことを考えて戦ってくれた」。試合途中で両脚のふくらはぎと太ももにけいれんを起こし、交代を余儀なくされた勝又友則主将(3年)は、困難を乗り越え、最後に力を結集させたチームが誇らしかった。
選抜初出場が決定した1月24日の歓喜から一転、新型コロナウイルスが猛威を振るい、春も夏も甲子園は中止に。絶望の淵に立たされた。夏の全国選手権静岡大会の代替大会は降雨ノーゲームによる再試合で初戦敗退。心が折れそうになった。だが、悔しさを力に替えた。「敗戦の学びが、今日の全員野球につながった」。肥沼竣投手(3年)が胸を張る。
「いいチームをつくろう」。米山学監督が一貫していい続けた言葉だ。昨秋の東海大会4強で手にした選抜。「負けても選んでもらえたんだから、ふさわしいチームになろう」。そう鼓舞し続けた。
雨宮快成捕手(2年)は「自分たちがやってきた野球が、甲子園で、先輩たちの最後の試合でできた」と充実感をにじませた。米山監督は「信じていればいいことがある。ひたむきにやることを、僕自身が勉強させてもらった」と感慨深げに語った。
■教え子晴れ姿に感慨 初代主将、同校教諭 月足知浩さん
加藤学園野球部の草創期に携わったOBや関係者は、テレビで交流試合を見守った。野球部初代主将で現在は同校に勤務する月足知浩教諭(40)は「本来はできるはずがなかった大会。校歌まで聴けたことに感動した」と後輩であり、教え子でもある選手の晴れ姿に感慨を覚えた。石だらけだったグラウンドの整備に明け暮れ、個性の強い1期生をまとめるのに苦労した日々。「ここから歴史が始まるなんて思っていなかった」と振り返る。
■小柄だが機動力光る 初代監督 鈴木裕和さん
初代監督で富士市で自動車整備工場を営む鈴木裕和さん(56)も野球部の礎を築いた一人。県東部の選手を集め、一からチームをつくった。当時は珍しかった筋力トレーニングを取り入れ、選手と一緒に汗を流した。「選手は小柄だが、機動力を使った野球は同じ」と自らが率いたチームと重ね合わせた。
■“聖地”1試合報われた2期生、野球部OB会長 畑祐助さん
OB会で作成した横断幕はチームに託され、スタンドに掲げられた。2期生で同校野球部OB会長の畑祐助さん(39)は「甲子園で1試合できて報われたと思う。選手や監督に感謝したい」と話した。
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August 13, 2020 at 07:04AM
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