2020年甲子園高校野球交流試合は第4日の15日、兵庫県西宮市の甲子園球場で3試合が行われ、磐城が第2試合(午後0時40分開始予定)で国士舘(東京)と対戦する。14日には磐城高で磐城ナインの出発式が行われ、選手らが「応援してくれる人のために、全力プレーを甲子園で見せたい」と活躍を誓った。
式に先立ち、ナインは約2時間の練習で最終調整した。ピッチングマシンなどを使い打撃練習した後、シートノックを行った。主将岩間涼星(3年)はミーティングで「ここで気が緩んだら駄目になる。最後まで厳しく行こう」と仲間を鼓舞した。
式には生徒や保護者ら100人以上が集まり、ナインを激励した。応援団長としてエールを送った小野有佳里さん(3年)は「アルプススタンドで応援できず心残りもあるが、最後まで笑顔で見送った」と額に汗を輝かせた。
甲子園に出場したOBも駆け付けた。1985(昭和60)年夏に4番左翼手で出場した大和田尚さん(53)は「国士舘は強豪だが、勝って校歌を聴きたい」と期待を寄せた。
磐城は福島空港から大阪線を使って現地入りした。県によると、本県の甲子園出場校が同空港を利用するのは2006年の光南以来という。交流試合は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった、今春の第92回選抜高校野球大会(センバツ)に出場予定だった32校を招待して行われる。各校は1試合ずつ、甲子園球場でプレーする。
【見どころ】鍵握る磐城エース・沖
磐城は昨秋の公式戦10試合中9試合に先発し、防御率0.90だった本格派右腕のエース沖政宗(3年)の出来が鍵を握る。沖の投球で踏ん張り、後半勝負に持ち込みたい。
沖は最速141キロの直球と多彩な変化球を持ち、主将の捕手岩間が巧みにリードする。磐城は犠打や盗塁などの小技を絡めて着実に得点する攻撃を持ち味としており、序盤に得点を奪って主導権を握りたい。国士舘は昨春の選抜大会でも4番に座った黒沢孟朗(同)ら打撃陣が早めに援護し、エース中西健登(同)の投球を楽にできるかが注目だ。
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August 15, 2020 at 06:23AM
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「磐城vs国士舘」15日・午後0時40分開始 甲子園・交流試合 - 福島民友
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