17位で出た松山英樹(28=LEXUS)は、4バーディー、1ボギーの67で回り、スコアを3つ伸ばして通算7アンダーとし、12位に浮上した。首位とは12打差となった。

前半はイーブンで回った。5番パー4で7メートルのパットを沈め、最初のバーディー。8番パー4で第3打をグリーン手前のバンカーに入れ、2パットを要してボギーをたたいた。

後半は3バーディー、ボギーなしだった。11番パー3でティーショットを4・5メートル、12番パー4では第2打を1メートルにピタリとつけて連続バーディー。14番パー4では、慎重にラインを読んで、13メートルのバーディーパットを沈めかけたが、ボールがカップの縁をクルッと1周して戻ってくる、極めて珍しい軌道を描く不運に見舞われた。冷静にプレーしていた松山も、あまりのアンラッキーに、思わずしゃがみ込んで苦笑いを浮かべるしかなかった。それでも続く15番パー3で、今度は7・5メートルのパットを沈めてバーディーを奪う精神的な強さを見せた。

ホールアウト後は「いいところと悪いところが、はっきりして、良くないところもたくさんあるけど、いい面も少しずつ出てきていると思うので、明日(最終ラウンド)で全部がいい方向に行くようにしたい」と話した。スコアを伸ばせず、ドライバーとパッティングへの課題を口にしていた第1、2ラウンドの終了後よりも前向き。「今日のようなティーショットを打てれば、リズム良くゴルフできると思うので、そうなるように頑張りたい」と、最終ラウンドに向けて手応えを感じている様子だった。

首位のダスティン・ジョンソン(米国)は、通算19アンダーに伸ばし、2位のジャスティン・トーマスとザンダー・シャウフェレ(ともに米国)に5打差をつけた。