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Amazon Prime Videoを“みんなで視聴”「ウォッチパーティ」使ってみた - AV Watch

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PrimeVideoの新しい楽しみ方「ウォッチパーティ」

10月19日からAmazon Prime Videoにおいて、対象となる映画やTV番組を、離れた場所にいる友人などと一緒に視聴できる新機能「ウォッチパーティ」(ベータ版)の提供が始まった。さっそくこの機能を使ってみたので、レポートする。

PCやMacでAmazon Prime Videoをお使いの方は既にお気づきかもしれないが、新機能の対象となっている番組や映画の画面に、「ウォッチパーティ」という表示が出るようになっている。

ウォッチパーティアイコン
対象タイトルである「鬼滅の刃」をリスト表示したところ。ここにも「ウォッチパーティ」の文字

ホスト、つまりパーティを主催する人が、Prime Videoの番組ページに出てくる「ウォッチパーティ」リンクを、招待する人に伝え、招かれた人がそのURLにアクセスすることでホストと同じ番組を同時に視聴できる機能だ。

Prime Videoは、Amazonプライム会員であれば追加料金無しで様々な映画やドラマが視聴できるサービスだが、この機能「ウォッチパーティ」もプライム会員であり、かつウォッチパーティ対象のPrime Video番組・映画であれば、追加料金なしで利用可能だ。

裏を返せばPrime Videoチャンネルや、レンタル・購入したコンテンツはウォッチパーティでパーティ視聴できない、ということでもある。

ウォッチパーティでは、同時の映像を楽しむだけでなく、画面右側にチャットウィンドウがあり、PrimeVideoの映像を見ながらチャットができるので、リアルタイムで感想などのやり取りもできる。

パーティには最大100名まで招待が可能だが、ホスト側だけでなく、招待を受けるユーザー側もプライム会員である必要がある。

なお、ウォッチパーティが利用できるのはPCやMacのデスクトップ用Webブラウザ(Safariを除く)だ。プラグインのダウンロードなどは不要。スマートフォンやタブレット、Fire TVといったデバイスはサポートされていない。

チャット付きの映画鑑賞はワイワイ楽しい! 飲食もできるし!

というわけで、実際にウォッチパーティを体験してみた。

たまたま「アイアン・スカイ」という、クラウドファンディングで制作費を集め、それなりに成功したSF映画のことがFacebook上で話題に上がり、Amazon Prime Videoの中に「ディレクターズ・カット版」がある事を発見。

じゃあ、ウォッチパーティが始まったことだし、みんなで週末に楽しもうと、横浜・千葉・吉祥寺・八王子在住と、場所的にはバラバラのメンバー同士が、オンラインで一緒に観ることにしたのであった。

アイアン・スカイは、「ナチスが月の裏に逃げ延び、勢力を整え、今度は地球侵略にやってくる」というギャグ映画(ただ、話自体は結構よくできていて、ちゃんと観られる)

パーティの開催は意外なほど簡単だった。

筆者が開催者となり、最初にPrime Videoの「アイアン・スカイ ディレクターズ・カット版」のページを開き、「パーティを開く」ボタンを押し、自分の名前を登録する。

すると、「 https://amzn.asia/xxxxxxx 」(xxxxxxx部分は実際には文字)

というURLが表示され、コピー可能になる。これをFacebook経由で「夜8時になったらスタートするので、パソコンのブラウザで、このURLにアクセスしてね!」と、参加希望者皆に伝えておくわけだ。

パーティ開始のために自分の名前を入力して……
できたURLを他のSNSやチャットなどで参加者に伝えておく

パーティに参加する全員がプライム会員である必要があるものの、ホスト(つまりパーティを作る人)から、パーティのURLを教えてもらえば、誰でもが参加可能だ。ブロックとか、そういう機能はない。

URLさえ知っていれば途中参加も可能なので、「途中でもいいから来れたら来てね~」なんて誘い方もできる(実際、忙しくて途中から参加された方もいた)。

さぁ、えびせんもコーラもそろえて、鑑賞の準備は万端だ!

パーティは夜8時から開催だったのだが、朝に、ちょっと試しに映画のページにアクセスし、URLを取得。それを参加者に知らせておいたのだが、夜のスタート時に再生を始めようとするとエラーが出て一旦停止になってしまった。だが、ホストが再読込したところ問題なくスタートできた。本来は推奨されない使い方なのかもしれない。

おおっと、エラー発生。慌てず騒がず「F5キー」で、復活

ところで、アイアン・スカイという映画は、他の映画のパロディ満載・ツッコミどころ満載の面白映画でもあるのだが、この手の映画とは非常にチャットと相性がよかった。

「あ、このシーン、あの総統の……」

「おっぱいぷるんぷるんだ!」

と、盛り上がること盛り上がること。

有名な某映画のパロディシーンなのだが、いやチャットが盛り上がる盛り上がる。ツッコミどころ満載の映画と、パーティチャットの相性はバツグンだ

部屋で一緒にビデオを観ていて、実際に声でこんなチャチャ入れをしていては、あんまりうるさすぎて興ざめする人もいるかもしれない。しかし、チャットであれば見たい人は見られるし、無視したいひとは無視できるので、盛り上がり方としては、こんな便利なものはないのではないかと思う。リアルに一緒に見るのではなく、ウォッチパーティならではのメリットだろう。

今回は、4人のおっさんが映画でワイワイやっていたのだが、遠距離恋愛の2人が同じドラマシリーズやバラエティなどを見て2人でチャットし合う、なんて使い方もいいのではないだろうか。

同様の映像配信サービスであるNetflixでは、「Netflix Party」というサードパーティー製のソフトを、Google Chromeの拡張機能としてインストールする事で、同時視聴は可能だ。

しかし、Amazonのウォッチパーティは拡張機能も使わず、PCのブラウザ(Safari以外)のみで使えるので非常に楽。誘う相手も、“パソコンを持っているプライム会員”であればOKなので、比較的気が楽だ。

ちなみに、利用できるのはPCブラウザのみだが、試しにAndroidタブレットでの視聴に挑戦した人がいた。しかし、再生が始まったとたんにアプリが落ちたらしい。残念。

非常に楽しいウォッチパーティ。残念な点も

非常に楽しいサービスだが、残念な点がひとつある。それは番組・映画が終わると、一瞬で再生画面もチャット画面も閉じてしまい、紹介画面に戻ってしまうことだ。

「お疲れ様でしたー」

「やー、面白かったねぇ」

などと、余韻にひたる暇がないのだ。

番組再生が終わると、一瞬でこの画面に戻ってしまう。余韻がない。せめてチャットは続けられるようにしてほしかった

面白かったにせよ、つまらなかったにせよ、最後に誰かしら「面白かった」、「なんだこの番組は」などと書きたくなるところ。

それを実現するには、ホストが番組・映画のラスト直前に、一時停止で画面を止めるなどの工夫が必要になるのだ。ここのところは、ぜひAmazon側に改良をお願いしたいところだ。

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