[野球ファンに届ける 本紙評論家リレーコラム]立浪和義
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2軍の試合を開幕までの調整の場として充てられることになるのか… |
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開幕の日にちがおぼろげながら見えてきた。12球団は6月の後半、早ければ19日を目標に準備を進めていくという。
他チームとの練習試合は6月からと報じられている。19日開幕とすると、できるのは12試合前後。それでは少ない。特に投手は実戦で投げなければならず、投手陣の数から考えても、どうしてもイニングが足りない。
2軍の試合をし、そこを調整の場に充てるのか。いずれにせよ実戦の場は限られる。対応力が問われるだろう。
選手の体の状態自体は、おおむね悪くはないと思う。キャンプ、無観客での練習試合と一通りやってはきている。自主練習期間中、完全なオフのように全く何もやっていない選手はいないだろうし、休養なら十分に取れているはずだ。
問題はここから限られた時間と場所で、どうやって仕上げていくか。誰も経験したことのない初めてのケースだけに、うまくいく人といかない人の差がかなり出てくることが予想される。
今年はペナントレースの試合数も少ない。だから余計にスタートダッシュが重要になる。開幕までの調整、そしてシーズンの滑り出し。ここが大きなウエートを占めるシーズンになると思っている。開幕し、ポンポンと結果が出れば、一気に乗っていけるのだ。
もっとも、開幕までの調子が良かったからといって、それが本番の結果につながるとは限らない。普段のシーズンでも、オープン戦で好結果を残した選手が開幕したとたんにさっぱりということだってある。
結果が出る、出ないは別として、いい滑り出しができるような準備は心掛けなければならない。そのためには選手各自が頭を使って取り組むことが求められる。自分の立場は、状態はどうなのか。それぞれ違うのだから、何をすべきかも各自で異なる。考える力が問われていることも忘れてはならない。
まずはできることに全力で取り組む。実戦の場が足りないなら、より実戦に近い形の練習をする。工夫を重ねながら、何とかいいスタートを切れるようにしてもらいたい。
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May 17, 2020 at 08:44AM
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試合数減でスタートダッシュ重要に…立浪さん「対応力問われる」限られた環境でも“実戦”意識した仕上げを:ドラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web) - 中日スポーツ
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