デイリースポーツゴルフ企画面「ゴルスペ」（隔週木曜掲載）でゴルフコラム「女子プロここがすごい！」を執筆しているプロコーチの大西翔太です。新たな連載として「自宅でできるゴルフ練習法」を担当することになりました。１日１つずつ練習法を紹介していきます。新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛を求められている今こそ、この環境をプラスにとらえて、自宅でできる練習にチャレンジしてみましょう。ライバルに差をつけられること間違いなしですよ！
【写真】ヘッドとグリップの間でバランスが取れるポイント、そこが重心です
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今回から「正しい体の使い方と正しいスイング軌道をセルフチェックしよう！」ということで、２回に分けて練習法をお話しします。今回はその前編です。
まずゴルフスイングは何で成り立っているかというと、体が出すエネルギーとクラブから出るエネルギーの２つで成り立っています。この２つがバランスよくシンクロすると良いパフォーマンスにつながりますが、どちらかしか機能しないとアンバランスになります。この練習法は体とクラブのシンクロを深める効果があります。
今回はクラブを使っていきます。７番アイアンくらいがやりやすいでしょう。短く握るので天井や壁に当たる心配はありません。クラブを横にして重心位置を探します。人さし指でシャフトを下から支えると、ヘッドとグリップの間でバランスが取れるポイントがあります。そこが重心です。７番アイアンはだいたいヘッドの先端から２０センチくらいのところにあります。
練習方法です。探し当てた重心をいつも通りにグリップします。え、こんなに短く持つの？という感覚でＯＫです。次に重心をグリップしたまま普段通りの姿勢でアドレスします。ヘッドは膝のあたりに浮いた状態になります。アドレスした時に注意していただきたいのは、クラブがおなかに当たらないようにハンドファーストに構え、少し体が開きやすいので、胸を正面に向けるような意識を持ってください。これで準備は完了です。
この形から普通に素振りをします。重心を持つことによってクラブは勝手に正しい軌道を動いてくれます。いつものようにグリップ部分を握って振る場合、自分でクラブを動かさなくてはならいので、それが正しい軌道なのか違うのかが分からなくなりますが、重心を持つと正しいスイング軌道のレールを敷いてくれます。私はプロや一般のアマチュアにもこの練習法を勧めています。正しい体の動かし方、正しいスイング軌道の具体的なチェック方法は後編でお話しします。
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