VWからオモシロEV続々登場か
フォルクスワーゲンはまもなくBEV(バッテリー駆動のEV)の「ID.」ファミリーの展開を始めるという。先頭バッターは、「ID.3(アイディスリー)」だ。2020年内にドイツをはじめ、いくつかの市場に投入するという。これこそ、新しい時代のゴルフなのだろうか。
ID.3のボディは全長4262mm、全幅1809mm、全高1552 mm。
太いリアクォーターピラーがVWのハッチバックのアイコン。
水平基調のリアコンビネーションランプに、ブラックのハッチゲート。
さる2020年5月25日に、フォルクスワーゲン(VW)ドイツ本社では、Skype For Businessを使った記者会見を開催し、世界中のジャーナリストがそれに参加した。「ID.3」のデザインをはじめとする詳細についてのプレゼンテーションがおこなわれたのである。
「ID.3」は、一般の自動車好きのみならず、自動車界における競合他社からも大きな注目を集めるモデルである。これまでにもe-Golfをはじめ、電気自動車の経験を積んできたVWが、専用シャシーを開発した初のBEV(Battery Electric Vehicle)だからだ。
くわえて、「ID.ファミリー」とVWが呼ぶように、これからさまざまなバリエーションが計画されている。ここ数年、各地の自動車ショーで、クーペだったりバギーだったりマイクロバスだったりと、ユニークなデザインのコンセプト・モデルが発表されてきた。
室内スペースは現行「パサート」並みという。
ドライバーが近づくと車両はライトを使って合図を送ったりするという。
インテリアの物理的なスウィッチはかなり少ない。
ステアリング・ホイールのスウィッチは非接触タイプ。
BEVはエンジンや排気系をもたずにすむのが最大の長所だ。デザインの自由度は高く、2019年3月にジュネーブで開催された自動車ショーにおいて、VWはちょっとレトロスペクティブなデザインのデューンバギーの「ID. BUGGY」のコンセプトモデルを発表したのも記憶に新しい。
1960年代に米西海岸を中心に人気を得た「メイヤーズ・マンクス」を連想させるモデルで、じっさいにVWじしんが両車をひとつのフレームに入れた画像を発表しているぐらいだ。
実際、VWグループを統括するヘルベルト・ディース取締役会会長は、そのときの記者会見で、「ID.シリーズは、シャシーだけで販売することも考えている」と、言明し、“これも新しいビジネスのかたち”と、した。
BEV(バッテリー駆動のEV)用のシャシーは、VW車のみならず、グループ内の企業でも共用されるだろう。「運転しての楽しさはけっして失わない」と、開発者が言うように、スタイルと操縦性と経済性を備えた車両のプロジェクトである。
ブラック基調のインテリアも選べる。
インテリア・カラーは2トーン。
ゴルフはなくなりません!
そんななかで、いよいよ発売まで秒読みに入った「ID.3」のスタイリングはというと、ゴルフを連想させるハッチバックスタイルだ。全長も現行ゴルフ(マーク7)に近い。
フロントグリルには水平基調のキャラクターラインが入っているし、リア・クオーターパネルは太く、かつ前傾している。いずれも、ゴルフに特徴的なデザイン要素でもある。
もちろん、大径タイヤや斬新なデザインのロードホイール、グリルレスのフロントマスク、水平基調のリア・コンビネーションランプ、そして車体のカラースキームや、モニターを2つ備えたボタンレス(物理的なスイッチがごく少ない)のダッシュボードなど、多岐にわたって”新しさ”が感じられる。
とはいえ、「ID.3」のデザインは予想外に保守的だったともいえる。ゴルフはまもなく引退し、この「ID.3」が従来のゴルフのマーケットを引き受けることになるのだろうか、と、そういう興味もわく。
VWのヘッドオブデザインのクラウス・ビショフ氏。
今回、スカイプでの記者会見で、VWのヘッド・オブ・デザインのクラウス・ビショフ氏は、「新しい専用プラットフォームを得て、dデザインの自由度は格段に向上しました。ですが、デザインがあまり未来的になりぎると、市場に拒否反応が出てしまいます」と、語った。
そのため、「ある程度わかりやすい」(ビショフ氏)デザイン処理が必要となったそうだ。フロントマスクはどこかスマイルを感じさせる親しみやすいものである。また、LEDランプをコンピューター制御し、キーを持つひとが近づくと「フレンドリーな」点灯の仕方をするそうだ(未見)。クルマとひととのコミュニケーションの新しいありかたを具現している、と、ビショフ氏は言う。
「フォルクスワーゲンに好感を持ってくれているひとたちに、すんなり受け入れてもらえるデザインを、デザイン・チームに考えてもらいました」
その結果が、1974年に衝撃的に登場し、ハッチバックのグラウンドブレーキング的な存在となった「ゴルフ」シリーズが持つイメージとオーバーラップしている理由なのかもしれない。ゴルフの代わりになるモデル、というのが「ID.3」のひとつの役割なのだろうか。
「いや、そんなことはないと思います」
ゴルフはなくなるのですか、という私の(スカイプに打ち込んだ)質問に対して、ビショフ氏はその可能性を否定した。
新型ゴルフ8。
© MARTIN MEINERS
「今日、クルマにはいろいろなマーケットがあります。EVが欲しいといっても、なかには、ゴルフをベースにしたBEVのe-GolfやスポーティなハイブリッドモデルであるゴルフGTEといった、“乗用車的操縦感覚”のモデルを好むひともいるでしょう。ID.ファミリーは、そういう需要のすべてをカバーしようとは思っていません。従来のICE(内燃機関搭載車)の代替ではなく、他に類のない存在でありつづけようと考えています」
ID.3の全長は4262mm。ゴルフ7とほぼ同寸だ。いっぽう、ホイールベースは2765mmで、現行パサート(2790mm)に迫る長さ。電気モーターを1基リアに搭載し、後輪を駆動する。
本国で発表されている仕様は出力(と航続距離)ちがいで3モデル。ベースモデルはバッテリー出力45kWhで航続距離は330 km(WLTCモード)。58kWhの仕様は420km走る。そして77kWhのモデルはフル充電で550kmをカバーするという。
文・小川フミオ
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July 09, 2020 at 06:30PM
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