◇3年生引退試合 県岐阜商11-2東邦(パロマ瑞穂)
新型コロナウイルスに野球部以外の生徒らが感染し、高校野球の県独自大会をいずれも辞退した東邦(愛知)と県岐阜商の3年生の引退試合が27日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で行われ、少し遅い最後の夏を締めくくった。試合は2回までに7点を奪った県岐阜商が11―2で勝利した。 高校通算41本塁打の好打者・佐々木泰(県岐阜商)は、6打数3安打2打点。「全打席(本塁打を)狙っていたけど力んでしまった」と悔しそうな表情。今後は進学の予定で「課題が見つかったので自分の成長につなげたい」と次のステージでの飛躍を誓った。 引退試合を提案した県岐阜商の鍛治舎巧監督(69)は「3年生は本当に大変だったと思うが、最後に最高の試合を見せてくれた」。東邦の山田祐輔監督(30)は「野球人として模範のような3年生。全員にありがとうと伝えたい」と、苦しい時期を乗り越えた選手たちにそれぞれ目を細めていた。
東邦と県岐阜商の対戦
◆東邦と県岐阜商の対戦 東邦と県岐阜商は甲子園で春3度、夏1度の計4度対戦し、全て東邦が勝っている。春のセンバツは1937年から3年連続で対戦。当時の校名は東邦商と岐阜商で、37年の準々決勝は7―2、38年の準決勝は6―2で東邦商が連勝したが、ともに次戦で中京商(現中京大中京、愛知)に敗れた。決勝で対戦した39年も東邦商が7―2で快勝し、2度目のセンバツ優勝。準優勝した岐阜商のエースは大島信雄(元中日など)だった。夏は92年の3回戦で顔を合わせ、東邦は山田貴志投手(元中日)が7安打完封し、1―0でサヨナラ勝ち。勢いに乗り4強入りした。夏の選手権代表を愛知、岐阜、三重で争っていた戦前は予選で対戦することもあり、38年の東海予選決勝では岐阜商が3―2で逆転勝ちして優勝。甲子園では準優勝に輝いた。この年、東邦商は愛知県予選の2回戦で、野口二郎投手(元セネタースなど)を擁して37年夏と38年春の甲子園を連覇した中京商を倒している。
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August 27, 2020 at 07:53PM
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