B1新潟は5、6日、同じB1東地区に所属する秋田とのプレシーズンゲームをアオーレ長岡で行う。このカードを皮切りに9月に7試合のプレシーズンゲームを戦う。実業団のJR東日本秋田から移籍した村上市出身のSF大矢孝太朗（26）がBリーガーとして初の対外試合を迎える。

体を張ったプレーが持ち味の大矢は、果敢に体をぶつけた。「自分はこれをやってなんぼなので」。5対5の試合形式。204センチの長身PFリチャード・ヘンドリックス（33）をマークし、リバウンドを奪い合う。攻守の切り替えでは、懸命に逆サイドに走った。

プレシーズンとはいえ、秋田戦はBリーガーとして初めての対外試合。相手は昨季まで所属していたJR東日本秋田と同じホームタウンのチーム。「何かの縁ですね」と笑う。秋田の中心選手は東海大の同期生、PG中山拓哉（26）。新潟入りを祝福してくれた仲間だ。「同じコートに立てるのはいい刺激」。気持ちが入る要素がたくさんある。

社会人の強豪、JR東日本秋田で3季過ごし、Bリーグにたどり着いた。同年代よりも遅いプロとしてのスタートに「正直、引け目もあった」と言う。それを払拭（ふっしょく）するのが実戦の場だ。自主的にジムに通って体作りをし、7月のチーム合流から1カ月で体重は2キロアップして89キロに。臨戦態勢が整った。「プレーをやり切る。B1相手に何ができるか楽しみ」と堂々と立ち向かう。【斎藤慎一郎】