守護神ランゲラック横浜FC戦完封狙う J1通算100試合出場に自ら花添え名古屋2位浮上へ希望つなぐ - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

ＧＫ練習をするランゲラック

　名古屋グランパスは12日、横浜FC戦に臨む。堅守をけん引するGKランゲラック（32）は、横浜FC戦に出場すればJ1通算100試合出場を達成する。守護神は節目の試合を完封で締め、2位浮上へ希望をつなぐ勝利を狙う。チームは11日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習した。

　ゴール前で放つ存在感は、まさに守護神。ランゲラックは2018年の加入以降、3年間で欠場したのは脳振とうの影響で外れた昨年4月20日の磐田戦（豊田ス）のみ。異例のスピードで、外国籍選手では過去5人しか達成していないグランパスでのJ1通算100試合出場にリーチをかけた。

　クラブを通じて「どの試合にも思い入れがあり、ここまでプレーできたのもチームメートのおかげだと感謝しています。これからも一試合一試合、ベストを尽くして頑張っていきます！」とコメントを寄せた。

　チーム全体の守備への比重が高まったことで、ランゲラックは昨季までの孤軍奮闘を脱出。今季はここまで1試合あたりの失点が「0・88」と、18年の「1・74」、19年の「1・47」から劇的に改善。シーズン完封数のクラブ記録も更新する充実のシーズンに、フィッカデンティ監督は「全ての面においていい評価しかできない」と手放しで称賛する。

　指揮官がその背景として語ったのが、河野和正GKコーチとの良好な関係。河野コーチが的確な声かけで課題を確実にランゲラックへ落とし込み、試合を追うごとにプレーを改善。11月に入ってからの6試合を3失点、4完封に抑えた結果が、その成果を雄弁に語る。

　残留争いを強いられた過去2年を経て、守護神は一回りも二回りも大きく成長した。“百戦”錬磨の男がシーズン終盤を堅く締め、2位浮上を狙う。