第２回県社会人ゴルフ選手権（県ゴルフ連盟、静岡新聞社・静岡放送主催）決勝は１０日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部山名コース（６９２０ヤード、パー７２）で最終日のラウンドを行った。
単独首位で出た久能大紀（富士チサンＣＣ）が７６で回り通算１４８で初優勝。前年覇者の佐々木清士（静岡Ｃ浜岡Ｃ）が２打差の２位。３位は小久江正人（葛城ＧＣ）。３位までは第３回大会決勝のシード権などを獲得した。
（同スコアはマッチングカード方式で順位決定）
■久能、最終１８番で勝負のパット
最終１８番、久能は約８メートルを沈めてバーディーを奪い、右拳を握りしめて「よしっ」と声を上げた。「並ばれたら経験のない自分は不利」と勝負に出たパットで、初日から首位を譲らず完全優勝をつかみ取った。
「大の苦手」と言う雨のラウンドでも安定したプレーを見せた。だが、落とし穴は１オーバーで迎えた１７番。「（２１５ヤードの）長いパー３なので、ボギーでもいい」という気持ちが裏目に出た。１打目は岩に当たって左に大きくはねた。さらに２打目を池に入れ、４打目もバンカーで「７」をたたいた。
日本シニア優勝経験者の佐々木と小久江に１打差まで迫られたが、１８番のロングパットで逃げ切った。「逃げたホールがだめで、勝負にいったところがうまくいった」と久能は振り返った。
富士市のゴルフ練習場でクラブを修理、製作するクラフトマンとして働く。自分で組み立てたドライバーの平均飛距離は３００ヤードで星陵高、日大の学生時代よりも伸びたという。「自分でつくったクラブは裏切らない。だからゴルフが以前よりも楽しい」と話す。ベテランの追い上げをかわした２６歳が、県のアマチュアゴルフ界をけん引していく。
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June 11, 2020 at 06:20AM
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