クラブ初の決勝トーナメントへ、横浜F・マリノスはH組1位を自力で決めて弾みをつけた。

1次リーグ突破を決めた3日前の全北戦から先発を全員入れ替えたポステコグルー監督は「何人かは久々の試合だったり、違うポジションだったりしたが、本当にいい試合をしてくれた」とうなずいた。

オーストラリアAリーグ王者の高さのある守備陣に苦戦しつつも主導権は渡さず、前半18分に好機到来。水沼の右CKを実藤がダイレクトに右足で蹴り込み、ネットを揺らす。加入後初ゴールをアジアの舞台で決めたDFは「勝ち切って行きたかったが、やれることはしっかりやった」と前向きに捉えた。

引き分けでも1位が決まる状況だったが、同点とされた後も何度もゴール前に迫って攻めの姿勢を貫いた。「信じてやっている部分は変わらない。マリノスのサッカーをしっかり出してやっていければ」と監督。昨季のJリーグ王者はぶれることなく、アジアの頂点を目指す次のステージへ向かう。(共同)