2020年の男女ゴルフツアーが新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開幕戦からストップしている。ここまで中止、延期となった各大会の名場面を振り返ります。

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▽2015年（平27）大会（4月10～12日、兵庫・花屋敷GCよかわC）

ツアー通算13勝の実力者成田美寿々が6勝目を挙げた。首位と3打差2位で迎えた最終日、スタート1番から圧巻の6連続バーディーを奪い、ボギーなしの64をマークして通算9アンダーに。優勝インタビューで、彼女らしいおもしろコメントを連発し、逆転優勝の喜びに浸った。

同じ最終組に、首位で美人プロの藤田光里がいた。成田は「ぶっちゃけ、アウェー感いっぱいでした」と笑う。藤田は北海道生まれの色白美人。成田も端正ながらルックスは“宝塚歌劇の男役系”だ。昨年大会の最終日より2271人多い9376人のギャラリーは、藤田の初優勝目当てだったかもしれない。

「燃えていました」という成田はがんがん攻めた。この日はコースコンディション不良もあってか、ローカルルールのプリファードライが採用され、参考記録になったものの、64は従来のコースレコード66を上回った。

前年7月サマンサタバサ・レディースでは、小顔美人の香妻琴乃をプレーオフで破っていた。この日は6勝中5勝目の最終日逆転劇だったが「“逆転の成田”もいいけど“カワイ子ちゃんハンター”と呼んでください」とご満悦だ。バーディーをとっても、藤田に「3倍の拍手があった。だから、こっちはモチベーション上がりまくりで」と笑っていた。

■過去5年の優勝者

15年　成田美寿々　－9

16年　菊地絵理香　－14

17年　テレサ・ルー　－11

18年　鈴木愛　－10

19年　申ジエ　－9