日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は25日(月)、オンラインで記者会見を開いた。内容は、今月20日に発表された「新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」についての説明のほか、国内女子ツアーの2020年、21年シーズンを統合し、これで1シーズンとするという発表が中心となった。
3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から、会見が行われた25日の時点ですでに全37試合中18試合の中止がすでに決定。今季の残り試合を消化する“短期決戦”では、賞金ランキングやメルセデス・ランキングを決める際に「選手の総合的な実力を反映したものにならない」という理由から、この日新たな形式が打ち出された。これで賞金シードの決定や、QTから参戦する選手の出場資格など、懸案事項とされていた部分に一つ落としどころが見つかった形だ。
シーズン統合という前例のない対応に踏み切ったのは評価されるべきことだが、一方で“最大の注目ごと”ともいえる開幕時期に関しては、今回の会見でも具体的なことは明言されず。出席した小林浩美会長は「鋭意検討中」と答えるにとどめた。先に述べたガイドラインでは、トーナメント開催の前提条件として『緊急事態宣言の解除』が盛り込まれている。この会見後には、1カ月半にも及ぶ宣言の全面解除を政府が発表したこともあり、ここから(1)政府及び自治体の見解 (2)大会開催地自治体の状況 (3)選手の状況及び動向 (4)他のスポーツの動向 (5)ツアー全体の状況−−という5段階の指標に基づき、開催時期が模索される。
現時点で、6月25日に初日を迎える「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズカントリークラブ)が開催の可否を発表しておらず、試合が行われれば、ここが20-21年シーズンの開幕戦となる。会見日はその1カ月前だったこともあり、『選手の準備期間を考慮し開催可否の告知はいつになるか?』という質問も投げられた。これに対して協会は「現在主催者と協議中で、なるべく早い段階で発表したい」とだけ話した。
ファンのみならず、選手や関係者にとって当然ながら照準を合わせるべき開幕時期をどのタイミングで知るかは、その後に大きく影響する。あるプロキャディに話を聞くと、「開幕前に選手と合流し、調整する計画になっているが、いつ動けばいいか分からない」とやはり戸惑いを隠せない様子だ。緊急事態宣言の解除が、すなわち新型コロナウイルス収束を意味するわけではないが、直近の道筋が求められるタイミングも確実に迫っている。
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May 26, 2020 at 05:30AM
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