日本代表(FIFAランク27位)は前半に数多くのチャンスをつくったが得点できず、後半に2失点してメキシコ(同11位)に敗れた。

主将DF吉田麻也(32=サンプドリア)は「メキシコはひとつ僕らがお手本とするチーム」と相手に敬意を表した。「ビッグネームがたくさんいるわけじゃないが、コンスタントに高い結果を出しており、チームとしてハードワークしている。体格も似た選手が多いという意味では、参考にすべきチームかと思っている」と続けた。

前半は日本が有利に試合を進めたが、吉田は「後半の前半が本当のメキシコのレベル」と言い切った。「W杯でも苦しい時間が長くなる。そこで踏ん張ってのショートカウンター、相手のプレッシャーをかいくぐるプレーは、メキシコが後半僕らにやったこと。2点目にしてもリードした後にしても、僕らがやろうとしたこと、そこの差は正直あると思ったし、チームとしても個人としても、もっとできるだろうと思う」と、メキシコの試合運びから収穫を持ち帰った。

また「当たり前だが、シンプルなミスが増えるだけ勝つ確率が下がる。全体的に小さなミスが多かった」とも話した。「(W杯)本大会では、(メキシコは)ポット2に入る可能性の高いチーム。確実にポット2に勝って、どれだけポット1に対して戦えるかがカギになる。こういうチームに勝つ力は、まだまだ自分たちにはないと強く感じた」と、2年後に迫るW杯カタール大会を見据えた。