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異例の短縮、60試合制 報酬の交渉が難航―米大リーグ - 時事通信

2020年06月24日10時32分

 新型コロナウイルスの影響により、米大リーグはわずか60試合制のレギュラーシーズンを実施する見通しとなった。ストライキのため、20世紀以降で最も少ない試合数だった1981年でさえ、1チーム平均107試合を消化しており、異例の規模の縮小と言える。
 新型コロナ感染拡大の中で試合を実施するには、労使交渉に時間を要することはやむを得ない。だが、米メディアによれば、大リーグ機構と選手会との交渉は主に報酬をめぐる争いに割かれてきた。
 選手会は、試合数に応じた報酬が支払われることからより多くの試合実施を求め、5月末に114試合制を提案していたという。支出を抑えたいオーナー側は試合数を減らし、報酬の減額を要求したために意見は折り合わないまま。交渉が長引き、実施可能な試合数はおのずと減っていった。
 労使交渉を追った米メディアの反応は冷ややかで、NBCスポーツ(電子版)は「とても、とても醜い」と手厳しく批判。ファンは1試合でも多い試合開催を求めていたはず。金銭面での争いで待たされた揚げ句、公式戦がわずか60試合制では理解は得られないだろう。(ロサンゼルス時事)

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